• 公開:2017年05月16日
  • 更新:2022年02月25日

【特集インタビュー/「EdTech」のフロントランナー・佐藤昌宏氏】<前編> 教育業界にイノベーションを起こすのは業界“素人”のスタートアップーーその理由とは?

株式会社MAXISエデュケーション

株式会社MAXISエデュケーション
  • EdTech
  • 教育サービス
  • プロダクト(製品)共同開発
  • 共同研究
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 販売パートナー募集(チャネル拡大・エンゲージメント向上)
  • 事業提携
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • ピッチイベント実施
  • 新市場の模索
  • 中小企業
  • その他
  • 3カ月以内の提携希望
  • 6カ月以内の提携希望

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小・中学校に電子黒板が導入されたり、生徒のレベルに合わせて学習内容を提供する「アダプティブラーニング」という新しい学び方が生まれたりと、テクノロジーが参入しにくいと言われている教育業界にも、少しずつ次世代の扉が開いてきている。

その扉を開こうとしているイノベーションムーブメント「EdTech(エドテック)」とは、いったい何なのか?「デジタル技術を活用して新しい教育を創る」を研究テーマとする「EdTech」第一人者であるデジタルハリウッド大学大学院 教授である佐藤氏に話を伺った。

▲デジタルハリウッド大学大学院 教授 佐藤 昌宏氏

1992年、日本電信電話株式会社(NTT)に入社。その後2000年に無料ISPライブドアの立上げに参画。2002年、デジタルハリウッド株式会社 経営企画室執行役員に就任し、学校設立経験、Eラーニングのシステム開発会社の起業経験を持つ。現在は、デジタルテクノロジーを活用した教育イノベーションに関する研究を行っており、スタートアップのメンター、支援プログラムなども手がけている。

教育の仕組みそのものを再定義するイノベーションムーブメント

――数年前から耳にするようになった「EdTech(エドテック)」ですが、そもそも「EdTech」とは何なのか、お教えください。

「EdTech」は、エデュケーション(education)とテクノロジー(technology)を掛け合わせた「X-Tech」の一つです。先端テクノロジーを活用し、産業構造や仕組みそのものが再定義されるイノベーションのことを「X-Tech」といい、よく「○○テック」と呼ばれていますね。「EdTech」以外に「FinTech(金融)」や「HRTech(人材)」、「AgriTech(農業)」、「HealthTech(健康)」、「AdTech(広告)」などがあります。

——「○○テック」は近年ビジネスシーンで多様されるキーワードになっていますね。

はい。この「X-Tech」についてもう少しお話すると、「X-Tech」というのは競争環境とか価値観までもひっくり返してしまう可能性を秘めたイノベーションムーブメントのことなんです。「EdTech」でいうと、教育ビジネス、学習スタイル(コンテンツ)、ひいては教育という仕組みそのものを劇的に変えるようなイノベーションを通して巻き起こる、教育全体のムーブメントを意味しています。

この十数年に起きた大きなテクノロジー転換期のおかげで、参入障壁が高かった教育業界でもイノベーションを起こしやすくなりました。つまり“業界の素人”であるスタートアップが参入できるようになったんですね。

——なるほど。

僕は“素人”を褒め言葉で使っているんですが、これまでの既成概念、成功体験にしばられない“素人”がテクノロジーという武器を手に伝統的な仕組みに挑む――。これが大きなイノベーションを興す原動力になっています。ただ、もちろん全てが成功するわけではなく、イノベーションが失敗に終わることも少なくありません。でも、未来は失敗の上に創られていくものですから、彼ら“素人”の挑戦、そして失敗を僕はリスペクトしています。

世界で誕生している次世代の教育のあり方

――現在の「EdTech」のトレンドはどのようなものでしょうか。

二つご紹介します。一つ目は、アメリカで行われている教員向けのクラウドファンディングサービス、DonorsChoose.orgです。これはどういうことかと言うと、たとえば先生が生徒たちを美術館に連れて行きたいけど、入場料が足りない。そんな時にこのサービスを利用するんです。情報をアップすれば、地元のコーヒーショップなどに設置されているモニターなどで、その先生の投稿が紹介されるんですね。それを見たコーヒーを飲んでいるお客さんが学校に寄付できるというものです。すでに60億円以上の効果をあげており、地域全体で子どもの成長を支えていける新しい取り組みだとして注目を集めています。

トレンドとして、二つ目に紹介したいのが、ビジネス交流サイト(SNS)の米「LinkedIn」が、オンライン学習サービスである「Lynda.com」を15億ドル(約1800億円)で買収したことです。「Lynda.com」はビジネスパーソン向けの学習サービスで、自分に足りない能力を学び直すというもの。テストなどもちゃんとあって、これが結構大変なんですよ。クリアすると修了証が履歴書に記載できるので、「LinkedIn」と連動することで転職やヘッドハンティングにも役立ちます。

「卒業」や「受験」がなくなる?

——既存の教育業界では考えられない、まさに新しいトレンドが世界では出始めているのですね。

いま世界の教育業界では、学業の修了書をブロックチェーンで公証するという動きが提唱されてきてます。それは修了書だけではなくて、学びの履歴や足跡も公証するんです。こうなるとテストの点数はもちろん、どこでどう間違えたのかというところまでトラッキングされてしまうので、履歴書を改ざんできなくなるんですね。そして、教育機関としての役割である“修了書の発行”をデジタル上で行うことで収益を上げることができるようになります。

さらに、学習をトラッキングしていくという新しい概念は、問題が山積している日本の受験制度へのピリオドとなることが期待されます。なぜなら、学習の軌跡を追えばリアルタイムに学習者の学習レベルや特性がわかるようになります。そうなってくるとある一点を定点観測する受験は必要ありませんし、デジタル上でいつでも・どこでも・誰でも学べる環境が整えば、卒業の概念もなくなるでしょう。

――旧態依然とした日本の教育業界を「EdTech」が革新していく可能性があるということですね。では一方で、「EdTech」が今最も盛んな国・地域はどこでしょうか?

なんといっても中国です。中国の「EdTech」スタートアップ投資額は2015年にアメリカを抜いています。この背景には、K12(幼稚園から高校3年の12学年まで)の子どもが1.6億人もいることがあります。そのため中国にはシリコンバレーのようなエコシステムができあがっていて、ユニコーンと呼ばれる評価額10億ドル以上のベンチャー企業が教育に参入し、起業家たちを支援しています。

それに加えて、中国の国民はITリテラシーがとても高いんですよ。たとえば、地方の年老いたタクシー運転手も「WeChat」という中国のメッセンジャーアプリを駆使して仕事をしていますし、国土が広いがゆえにECサイトで買い物をする習慣が根付いているため、インターネット端末が生活や人生に有益であることをほとんどの国民が知っているんですね。


2002年にデジタルハリウッドに参画していて以来、日本の教育業界さらには「EdTech」のフロントランナーとして活躍している佐藤氏。インタビューの前編では、「EdTech」の概念やグローバルのトレンドについて伺った。明日公開のインタビュー後編では、日本における「EdTech」の現状や、「EdTech」とオープンイノベーションの関係性について話を聞いた。

(構成:眞田幸剛、取材・文:佐々木智晴、撮影:加藤武俊)


選択しているビジネス領域の企業

株式会社ASTRAX

民間宇宙旅行時代を見据えて、民間宇宙飛行産業(宇宙開発ではなく宇宙技術を利用したサービス事業)に関わる15年のキャリアがございます。 2019年10月にはワシントンDCで開催された世界最大の国際宇宙会議や、12月に日本で開催された国際月面ビレッジシンポジウムにて、太陽系経済圏(生活圏)構築構想を発表しました。 ブロックチェーン技術を用いて、太陽系全体で利用できる宇宙サービスプラットフォームなども構築中です。 2020年2月には、オーストリアのウィーンの国連宇宙局の宇宙空間平和利用委員会科学技術小委員会に参加し、宇宙空間の平和利用について議論を行います。 弊社は73事業に及ぶ民間宇宙サービスの技術や経験やノウハウと、国内外に述べ500事業者のネットワークがございます。 アマゾンが月面に、スペースXが火星にコロニーを作ろうと本気で動いています。 弊社は月面に街づくりをするために、現在270以上の事業パートナーとともに計画を進めております(地上のビジネスとの連携)。 世界では宇宙や月面などを利用した新事業開拓はゴールドラッシュ状態です。 しかし日本では地球〜宇宙ステーションや宇宙ホテル、地球〜月、地球〜火星などの宇宙サービスを考えている企業はまだほとんどありません。 ぜひこれからの宇宙時代に向けて一緒に新規事業開発などができたらと考えております。 宇宙を利用し、未来創造と地球上の様々な社会問題解決のために貢献していけたらと思っております。 山崎大地 代表取締役・民間宇宙飛行士 株式会社ASTRAX 有限会社国際宇宙サービス Taichi Yamazaki ASTRAX, Inc. International Space Services, Inc http://astrax.space http://astrax.club http://astrax-by-iss.com http://astrax-by-iss.wix.com/taichi http://astrax-by-iss.wix.com/zero-g http://astrax-by-iss.wix.com/world-view http://astrax-by-iss.wix.com/blue-origin http://astrax-by-iss.wix.com/mig-29 http://astrax-by-iss.wix.com/ASTRAX-Lunar-City http://astrax-by-iss.wixsite.com/lecture https://astrax-by-iss.wixsite.com/astrax-academy https://astrax-by-iss.wixsite.com/astrax-adviser https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/column/15/060700050/

  • プロダクト(製品)共同開発
  • 共同研究
  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 既存プロダクト改善(生産プロセス・製品性能・システム)
  • 販売パートナー募集(チャネル拡大・エンゲージメント向上)
  • 事業提携
  • ラボ設立
  • 資金調達したい
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • 中小企業
  • その他
  • 3カ月以内の提携希望
  • 6カ月以内の提携希望
  • 教育研究機関
  • スタートアップ
株式会社ASTRAX

株式会社VIA

弊社は教育コンテンツを提供しています。 ①toC と ②toB 二つの軸があり、共に選択力を親子で学ぶことを目的としています。 ①toC MY SCHOOLというサービスを展開しています。 https://www.myschool-via.com <コンテンツ> (1)動画:3分前後のオリジナル動画を通じて、親子一緒に、又は子供だけでも楽しみながら学べるコンテンツです。 (2)記事:親を対象とした記事となります。単なる事実の記載ではなく、どう子供に教えるにあたり気付きや具体的な方法を伝える内容です。 (3) オンライン授業:5家庭程度が参加し、オンラインで授業を行います。4-6回が1セットで、1テーマを学ぶ形式です。 ②toB MY SCHOOL for Enterpriseという企業の子育て世代を対象にした研修サービスです。 https://via-corp.jp/enterprise/ 企業ごとにアレンジをし、オフライン又はオンラインで実施します。

  • プロダクト(製品)共同開発
  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 販売パートナー募集(チャネル拡大・エンゲージメント向上)
  • 事業提携
  • ジョイントベンチャー設立
  • 資金調達したい
  • 売却したい
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • 新市場の模索
  • 3カ月以内の提携希望
  • 6カ月以内の提携希望
  • スタートアップ

Go Visions株式会社

【事業概要】 ・エンタメと教育そしてテクノロジーに基づく、「子どもの異才に出会えるエデュテイメントTechのテーマパーク」開園を目指しています。 ・多様な体験アクティビティーを通じて、子どもの興味・ワクワクをセンシングし、一人ひとりの「異才」に出会える年間来場者100万人以上の屋内型テーマパークです。
画一的な教育システムにより、子ども一人ひとりが本来持っている個性に蓋をされてしまい、未来の可能性を奪っている、という課題意識を持っています。
これを、「教育」だけでなく、「エンターテイメント」と「テクノロジー」の力を活用して、解決をはかっていきます。 ・将来の展望としては、国内で第1号店舗を首都圏でオープンした後は、世界展開を行い、世界中の子どもの可能性を広げる「異才」プラットフォーマーを目指します。 【特徴】 ・子どもの「異才」発見を、ブレインテック・ニューロ技術、それ以外にも複数のセンシングを元に行います。 ・代表は「IT」「エンタメ」「教育」「事業開発」の強みを持っています。略歴は、経営コンサル→リクルート新規事業開発→IT×エンタメ事業のグリーで事業責任者や事業企画を担い、その後 教育・福祉事業のLITALICO(東証一部上場)で執行役員として、
子供向けプログラミング教育事業の責任者や2020年プログラミング教育必修化の委員を努めました。

  • プロダクト(製品)共同開発
  • 共同研究
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 既存プロダクト改善(生産プロセス・製品性能・システム)
  • 販売パートナー募集(チャネル拡大・エンゲージメント向上)
  • 事業提携
  • 資金調達したい
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • 6カ月以内の提携希望
  • スタートアップ
Go Visions株式会社

株式会社道々楽者

「写真の『価値』を提案し、写真で人を幸せにする」 【写真撮影】 ・教育現場、各種スポーツ大会、式典、などカメラマンの立ち振る舞いも問われる現場に於いて、経験と研修を重ねたカメラマンをボリュームに合わせてチーム編成し派遣します。 ・採用サイト、役員紹介、宣材撮影などの人物撮影では表情を引き出し被写体の人物像を「魅せたい」イメージに切り取ります。 ・商品、製品、美術品などの撮影ではスタジオ設備一式を持ち込み、出張にて撮影業務を完結します。 【教育開発】(『オリアル』について) 『オリアル』とは、「自分自身で自己を振り返る」卒業アルバム制作ツール(webシステム)です。 受け取るだけの卒業アルバムではなく、一人一人が写真のセレクトやアルバムの編集作業を通して自己を振り返る機会を作ることで、キャリア教育の根幹でもある「自己肯定感」「意思決定」の醸成を目指しています。 授業プログラム『マイドキュメンタリー』ではこの作業を更に深く推し進めるプログラムとして、「現在」「過去」「未来」をテーマごとに自分自身のキャリア(経験)と紐づけながら、ペアシェアリングやグループワークを通して自己と向き合っていきます。

  • 共同研究
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 事業提携
  • ラボ設立
  • 中小企業
株式会社道々楽者